叶うはずだった恋
今の会話で健斗の聞きたいことは無くなったみたい。
顔にそうかいてある。
「あ、そうだお母さん。
私、名字変えなきゃいけなくなるの?
できるならまだ変えたくないんだけど」
私が横のお母さんの方を向いて質問する。
「そうねぇ。そんなに変えたくない?」
「だって、名字変わって、周りからとやかく言われたりしたらめんどくさいじゃない」
たいていのやつがなんだかんだうるさくしてくるし…。
それだけじゃない。
もし、健斗と結婚するなら、
そこで変わりたい。