猫渕さんと犬尾くん


「おはよう雅!」

「おはよう依舞樹」

相変わらず可愛いなオイ。

「ねえ雅は勉強した?」

突然なんだ?
なんでそんな事聞くんだろ…

「なんで?」

「なんでって、
全く雅は余裕でいいなぁ。
私はもう慌てて昨日勉強したんだから。
国数英の順番だったよね?」


頭が真っ白になりそうです。


「えっと、
入学あけテストって今日だっけ?」


アハハと言う私に信じられないと言った表情を向けると


「本気で言ってる?」

「…はい」

「はぁ、
颯高はテスト難しいって有名よ?
まあ偏差値高い学校だから当然っちゃ当然だけど、
いくらなんでも
NO勉って訳にいかないよ?」

本気で心配する依舞樹にヘラッと笑って


「大丈夫だよ。私数学出来るから。」

「国語は?」

「国語は日本人だからなんとか成る。」

「じゃ英語は?」

「んー何とかする。」


そう言い切った私に、
ハァー
と溜め息をはいて


「まぁ、最初のテストなんだから頑張ろうね?」


と言って自分の席についてしだしたので
そっとしておくことにした。
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