猫渕さんと犬尾くん
ガヤガヤガヤ


「うん〜っはぁ
終わったー!」


無事にテストも終わり、
下駄箱へ向かっている所だ


「お疲れ、どうだった?」

「完璧だよ
あーでも英語は微妙かな?
遥希は?」

「俺は…」

「えっ!?」


遥希の答えは依舞樹の大きな声で遮れた。


「えっとごめん。
えっあなた達いつの間に仲良くなってるの?
私だけ仲間外れは嫌だよ。」

「仲間外れにしたわけじゃないよ?
ほら、俺と雅は席隣だろだからだよ。
だから俺の事遥希でいいよ。」

「本当?じゃ私も依舞樹でいいよ。
それよりテストどうだったの?
私数学がダメだったよぉ。
あとの2教科はまあまあだったよ。」

「数学ムズかったもんな。
俺はでも、
国語以外は出来たと思ってる。」

「兎にも角にも!
テストは終わったし帰ろっ?
あっ、依舞樹は部活あるの?」

「残念ながら有るんです。
そう言えば遥希は部活は?」

「俺、部活は料理研究同好会に入ろうと思って。週に一回だし。」

「えっ!?凄いね料理好きなの?」

「うんまぁね」


へえー意外だ。
料理出来なさそうなのに。


「あっ、
雅今失礼なこと考えてただろ。」

「えっ!?」

「考えてたんだな?失礼な。」

「ご、ごめん。でもなんか意外だね。
サッカー部とかに入ってそうなのにね。
ちなみに私は帰宅部です。」


ちょうど下駄箱に着き自分の下駄箱を見ると


「なんだこれ。
手紙?」

「どうしたんだ?」

「いや、
手紙が入れてあったんだけど…」


ガサッ

お話ししたいことがあります。
放課後
体育館裏で待ってます。


「いやー、またベタな。」

「行った方が良いんじゃないの?」

「俺も、行った方が良いと思うけど。」

「なんだと思う?
字は男の子っぽいけど…」

「行ったら?
告白かもしれないわよ?
あっ、ごめんだけど私そろそろ部活行かなきゃ。」

「うんじゃあ部活頑張ってね」

そう言って依舞樹と別れた。
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