妄想世界に屁理屈を。
「すっごい美少女だった」
「いいなあいいなあ俺もみたい!」
「妹みたいなのも連れてたよ」
「姉妹丼んん…!」
バカなことをいう二人に合わせて笑うも、冷や汗がだらだら止まらない。
スズが妹になってる…
「越してきたのかな?だったらいいよなっ」
もう脳内は見てもない美少女のことでいっぱいの紅太。
「どうしたの紅太、なんか赤いけど」
「昨日厘介が美少女をみたらしーんだ!」
近くの男子にまで広まり、あれよあれよとクラス中に広がった。
「…あーあ…」
こりゃ、ニョタ化したら絶対に外出られないな。
脳内お花畑よりまっピンクな妄想ワールドを展開してる男子たちから、一歩引く。
と。
自席で本をひっそりと読んでいる百瀬が目に入った。