妄想世界に屁理屈を。

ちなみに、風呂から出て数秒という早業でアカネは中に入ってきた。

なので。


「この式を答えよ」


“え!?こんなのもわかんねーのだっせぇえーっ”

「うるさいわボケェっ!」

アカネが中に入ったまま授業を行って、思いっきり叫んでしまい。

クラスから大顰蹙(ひんしゅく)を買うなどの騒ぎがあった。


それから授業中は中に入らず、危なくない結界を敷いた場所でくつろぐことにさせた。


驪さんの異界では出てるのが普通だったから、ちょっとだけ中に入るという不便さを忘れてた。


驪さんの異界は、普通のやつでは来れない本当の異界。

アカネを狙う邪神すら来れない場所なので、安心なのだ。


しかし、ここは外の世界。

アカネがうろついていれば、その神格を補食しようと低俗が現れて襲われてしまう。

だから俺の中に入って隠れてるわけなんだけど(おさらい的な)


結界を敷いたとはいえ、安心とは言えない。

早く休み時間には入れてやらねば。


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