妄想世界に屁理屈を。

ちなみに、ただいまスズはパジャマだけ借りている状態だ。

苑雛くんを愛するがあまり、サイズを間違えて買ってきたものもいつか使うだろうととってあるらしい。

が、スズサイズのはパジャマしかなくって。

やはり服がないと不便な状況だ。


「でもすぐに押し返されちゃうんだよねぇっ」


「さ、左様で」


「兄さん、あの異物そ「蜜柑、朝にふさわしい会話をしなさい」


母さんに止められ、ぶぅっと唇を尖らせる。

助かった…。

今なら卵の殻が髪についた母さんが女神に見えるよ。何があったのかわからないけど。


「ところでゆーちゃんとの孫はいつできるの?」


「ぶっ」


つい麦茶を吹きそうになってしまった。

今ピンクな会話を止めたの母さんだよね!?ねぇ!?


「孫ぉ?いや避妊してるでしょ、なあ柚邑?」

「あなたのばか!私はゆーちゃんそっくしの可愛い清純な女の子が欲しいの!清純な!清らかな!」

「ちょっとぉ、私が清らかじゃないってゆーの?まだ初なのにっ」

「どこが!朝からBLな会話をしようとする娘に育てた覚えはありませんっ」

「私はゆーちゃんにそっくりな可愛い男の子が欲しいな。自分好みの受けに育てるの…♪」

「あ、それもいいわね」

よくないわ。

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