妄想世界に屁理屈を。

もともと荒っぽい性格だし、男化したらかなりのイケメンになる。

似合うな…


「これでルックスがよかったら…」


スズうるさい。


「男性化なんてだありんが見たら悲しむだろーな…」


「大丈夫ですよアカネさま!

男になっても黒庵さまなら、

“BLだろーがなんだろーがアカネなら関係ねえ!なんならこの場で証明してやんぜ!”

とか言ってその場でヤっちゃうと思います」


「おぉ!言いそー」


今のでだありんさんのキャラがわかった。


そこでふと気づく。

(あ、アカネ…帽子は?)


「あー、スズ」


「こちらに」


あの一瞬で、よく取れたな…

感心しながら意識だけど礼を言う。


(ありがと)


「ふ、…ふんっ……人間が、偉そうに…」


なんで俺そんなに嫌われてんの?

聞こうとしてやめた。


「来たねー」

「はい」


そう言うのを疑問に思って見てみたら、荼己尼天がいつの間にか現れてた。


走ったりとか飛んだりとかじゃなく、本当にいつの間にか。


もー意味がわからないからいちいち突っ込まん。



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