妄想世界に屁理屈を。
「たっく…きしょいよ兄さん?早く出てこないと、腐向け掲示板に兄さんの全裸画像流すよ?」
なにいってんだこの妹は。
てか、俺にこの状況をどうしろと言うんだ。
困って、冷や汗がだらだらと出てきた。
このまま去ってくれることを祈る。
…が、期待とは裏腹に、ドアが当たり前にあいた。
「……ぁ…」
「え?兄さん?」
薄暗い部屋の中。
女の子となった俺を、蜜柑は目を見開いてみた。
兄さんに女装趣味が!と出るか?
それとも、兄さんが女になった!とか?
いや、兄さんは両性具有だ!か?
いずれにしても、反応は蜜柑に任せるしかない。
「に、さん……」
大きい胸に目をやり、顔をまじまじと見られる。
なんだか首の裏が痒くなったけど、それどころじゃない。
呆然と俺を見て、あんぐりと口を開けた。
そして、蜜柑の行動が始まった。