妄想世界に屁理屈を。
え。
ちょっと待て、どうしたらいいんだこの場合。
なんで俺はボクッ子設定になってて、しかもかわいいと言われて押し倒されてるんだ。
「女の子が俺だなんて――いや、いい!かわいい!なんか小さな抵抗…でも意味がない…みたいでとぉってもかわいい!」
「でしょう!?今までボクッ子あんまり好きじゃなかったけど、生で見て惚れた!
私に新たな性癖をありがとう!」
なんかお礼言われたぁあああ!?
母さんもかわいいって…嫌な親子だ。
「あの、えっと…いい加減離れて…」
「いや!この夢と希望がいっぱい詰まったイケないものを堪能してたいの!」
すりすりと愛しそうに頬擦りしている。
「あー…と」
とりあえず、一言。
「(うちの家ってこんなに頭悪かったっけ…)」
新しい発見。
あまり見つけたくなかったけど。