妄想世界に屁理屈を。


「私の名前はぁー、ほーおーって言ってぇー、とにかく偉いのぉー」



「真面目にやろうかアカネ様」


なんだよ、ほーおーって。


噛んで何もかも嫌になったのはわかるけど、ここはお話的に真面目にやろうよ。


「…偉そうに…」


お前がな!





「――鳳凰」




急に真面目な顔になって、無造作にそう告げられた。


「ほうお…?」


「聞いたことない?よな。うん、当たり前。

バカっぽい顔してるもんな」


ムカつくな。


「鳳凰は中国生まれの神様で、全鳥類の中の長だ!」


私偉いんだーと嬉しそうに呟いて。




「仕事は主に『世界の創造』なんだけど、バカにわかりやすく説明すると…

まず、国はいつかは荒れるものだ。
私たち鳳凰は国を作る土台を整える、地盤ともゆーなー」


「地盤?」


「まあそれも色々あるんだけど。主に私は貿易…お友達を使って、神様の問題を解決したりしてる」

「え、てかアカネ神様なの!?」

「んだよ悪ぃかボケ」


敬ったりした方がいいのかもしれない奇跡の体面。

…だけど、どうみても目の前の高慢ちきな女に神様神様ひれ伏すのは気にくわない。


「あー…話を戻すな?
玉藻前って知ってる?」

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