こんにちは世界
結局その日、泉は学校には来なかった。
…あんな夢みて、平気でいられねーよ。いつもみたいに家でごろごろしてんのかな、あいつ。ましてや帰り道なんかで会わねえよな?正夢なんかじゃねえよな?
…冗談じゃねえよ、まじでなんなんだ。あんな胸糞悪い夢、見たくなかったよ。
俺はもやもやしながらも、帰路についた。
〜♪
もう少しで家に着くという頃に母親からの着信で携帯が揺れた。
『もしもし?ごめんね今日遅くなるから雪のお迎え幼稚園まで行ってくれる?』
「うい」
うちの妹はもう小学生だけど、弟は幼稚園生だ。いつもは母親が送り迎えしてるけどたまに残業になると俺が迎えに行ったりもする。
…今日ははやく帰りてーのにな。ま、しゃあないか。早く迎えにいってやろっと。