召しませヒメの甘い蜜
「さぁ、ではみなさん、いただきましょう」
場所を変え、レストランのテーブル席で、自作の料理の試食ランチ会が始まった。
「シンプルなポテトサラダですが、下味にレモンとハーブを加えることで新鮮な味わいになります。
ご家庭でも簡単にできる工夫ですので、是非試してみてください。
今日のワインは、キャンティの白。
ポークには赤より白の方が合いますね。
上にかけたトマトソースは、他の料理にも応用できます。豚を鶏に変えたり、お魚との相性も良いです。
少し多目に作って冷凍して置くと便利に活用できると思いますよ。
サービスで提供させていただいたソラマメの冷製スープのお味は如何でしょうか?
こちらは当店の人気メニューの一つです。
季節限定の味をお楽しみください」
白を基調としたボーノ・ボーノのオリジナルプレートがオリーブグリーンのテーブルクロスの上に並べられていく。
カトラリーも樫の木の柄のついたオリジナルだ。
フレンチとは違った気軽な作法もイタリア料理の魅力の一つである。
参加者はみな、それぞれの思いで料理を口に運んでいった。