君の背中を見つめる恋
俺の中で、
何かが変わろうとしてる…?

それくらい
胸に違和感があって。

この違和感は何だ…?


そして剛志がゆっくりと
目を見開く。


この痛みも違和感も

────俺は、知ってる。



「…剛志くん?」

「!」



反応がない剛志に
香乃が顔を覗き込んだ。

ドキッと剛志が焦って、
思わず顔を逸らしてしまった。


「…ごめん。こんな話したら、剛志くんも思い出すよね。明日香さんのこと…」

「ちが…っ…」



違う!

俺は今、
明日香のことじゃなく

香乃ちゃんのことを
考えてた。
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