君の背中を見つめる恋
うー…、
どうしよう…

緊張してきた。



「…あのさ、」


そんな時、
沈黙を破ったのは中山くんで。

あたしはバッと顔を上げた。


「は、はいっ」

「中学の時…、色々あったけど…」

「………はい」

「このまま気まずいのは、嫌だからさ…」



やっぱり、
中山くんも気まずかったんだ。

そりゃそうだよね。

振った相手が
同じクラスで後ろの席に、

居るんだから…

中山くんになぜか申し訳なくなって
再び罪悪感に襲われた。
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