君の背中を見つめる恋
「……?」


首を傾げる香乃に
剛志が香乃を見つめる。


ちょっと…待って…

俺……?


「あ、昼休み終わっちゃう」


香乃が時計を確認して
ガタッと席を立った。


「…あ、」

「え?」

「いや…、何でもない…。先に戻っといて」

「うん、わかった」


香乃の後ろ姿を
見届けて、

剛志がホッと胸をなで下ろした。


「……」


今も、

俺は香乃ちゃんを
引き止めようとした…?

何やってんだ…
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