君の背中を見つめる恋
放課後。

窓側の席に
香乃と夕里が着席。


深呼吸をして口を開いた。


「……夕里、ずっと黙っててごめんね」

「ううん」

「あの日……、」



あたしは全てを夕里に話した。

中山くんに言われたこと、

泣いてた所を剛志くんに
出くわして話を聞いてくれたこと、

そして、


中山くんには大切な人が居ること。


話終わる頃には、

あたしの涙腺はやっぱり崩壊していて。


机を濡らしていった。


香乃の話に、
夕里が目を見開く。

中山に…大切な人?


どういうこと?

今の中山の様子と
その話は、

どう考えてもおかしい…
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