君の背中を見つめる恋
俺なら、

香乃ちゃんの痛みも
悲しみも全て

受け入れられる。

分かってあげられるんだ。



「剛志くーん!」

「!」



突然名前を呼ばれて
ハッとした。

声がした方へ向くと
香乃が息を切らしながら走ってきて。



「ご、ごめんね!もしかして、待たせちゃった?」

「ううん、そんな時間経ってないし大丈夫。それよりちゃんと合流出来て良かった」



香乃が息を整えながら
「良かった」と笑う姿に、

胸がきゅっとして。


剛志が香乃を見つめた。
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