君の背中を見つめる恋
そう言って、

差し出された
剛志くんのジェラート。



「いいの?」

「いいよ?」

「じゃぁ、頂きます」

「うん」


香乃がスプーンですくうと
パクッと食べて。

剛志がまたフワリと笑った。



「……カフェオレだ」

「お、よく分かったね」

「分かるよー。でも何か剛志くんっぽい」

「はは、なにそれ」

「………」


笑う剛志に
香乃がじっと見つめた。



「ん?なに?」

「…最近、剛志くん笑うようになったね」

「え?」

「偽りの笑顔じゃなくて、心の底から笑ってる感じがする」

「!?///」

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