君の背中を見つめる恋
「謝らなくていいよ。だから、俺が居るんだし」

「?」

「…俺が、香乃ちゃんの泣き場所になってあげる」

「泣き…場所?」



あたしがそう言うと
剛志くんは

優しい表情で続けた。


「これくらいしか俺に出来ることないから。学校だけじゃなくて、こうやって今みたいに会ってもいいし」



剛志くんは、

いつもあたしが辛い時
側に居て。


なんでこんなにタイミングよく
剛志くんがあたしの前に

現れるんだろうって思ってた。
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