君の背中を見つめる恋
「8月2日…か」

『あ、剛志とまた3人で会えるかな?』

「ん…どうだろう…もう、無理かも」

『えー、何それ。ちゃんと剛志にも伝えといてよね』

「ん、分かった…」



暫く話して、
中山がスマホの画面をタップ。

通話を切った。


視線が画面から
さっき見つけた2人が居た場所へ…


だけど、


「……当たり前、か」


2人の姿はもうなくて、
中山がはっ、と笑った。


「……っ」


学校以外で
2人が一緒に居た所を、

初めて見て。


動揺が、

─────隠せない。

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