君の背中を見つめる恋
「…あ、提出しなきゃ…」


中山くんの姿を見て、

あたしも慌てて
プリントを提出した後

自分の席に着いた。


ドクンドクンと脈が速くなる。

少し中山くんと
話しただけなのに…


香乃がきゅっ、と
唇を噛み締める。


心がズキズキと痛む。


あたしはまだ、

こんなにも中山くんに
捕らわれてる…


想っていても仕方ない。

頭では分かってるのに、

ちょっとしたことで心が
引き戻される…


同じクラスなのが
辛い……
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