君の背中を見つめる恋
「…で、でも…」

「今すぐ返事しなくてもいいよ。香乃ちゃんの気持ちが落ち着いたらでいいから」

「………うん」

「じゃぁ、俺帰るね」



フワリと笑うと、

剛志くんは教室から
出て行った。


『好きだから』



初めて告白なんてされた…

びっくりしたけど、
嫌ではなかったな…


でも、それは剛志くんだからだ…


「………」


どうしよう…

付き合うってことは
あたしの中から

完全に中山くんを
消さなければならないということ…
< 200 / 244 >

この作品をシェア

pagetop