君の背中を見つめる恋
ヒラヒラと手を振りながら
その場から阿部くんは去っていた。


「………」

「………」



う…、
この空気どうしたらいいの…

2人が仲悪いなんて
知らなかったし…


何か話題…話題ないかな…


隣で百面相の香乃が
中山の目に入って。



「…何考えてんだよ」

「痛っ」


香乃の頭をペシッと叩いた。


あたし今、叩かれた…!?



「…仁科、アイツと仲良かったっけ?」

「え、ううん。今日初めて話した。委員会は一緒だったんだけど……」

「ふーん」

「……?」

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