君の背中を見つめる恋
「……夕里」

「今日ずっと中山のこと目で追ってんでしょ」

「っ!、そ、そんなことは…」


ないはず…なんだけど…

でも夕里がそう言うってことは
はたから見るとそうなのか。


そんなにあたしは
中山くんのこと見てたの…?

もう、あたしの目もバカ!



「まぁ、分からんでもないけどねー」

「………?」

「だって好きだった奴が、目の前に居るんだし」



ガラ……


「授業始めんぞー」

「あ、きた!」



先生の登場に
夕里が慌てて席に戻ってく。

あたしは夕里の言葉が
頭の中でリピートされていた。

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