君の背中を見つめる恋

3.委員会

放課後。


「じゃー、今から委員決めるぞー。その前に、学級委員から決めるか。やりたい奴挙手ー」


やってきた委員決め。

担任の声に
教室内がざわめく。

誰も学級委員なんて
したくないだろうなぁ…

実際、あたしもしたくない。

それよりも、

あたしは中山くんと
同じ委員に入るって約束したし…


「誰も居らんのか。じゃぁ勝手に決めるぞ」


げ………、
最悪なパターン…

あたしは先生に狙われないように
顔を下に向ける。


選ばれませんように………

選ばれませんように………


そう思った時、


「じゃぁ…男子は…」


担任の声がした。
< 38 / 244 >

この作品をシェア

pagetop