君の背中を見つめる恋
だって昔から周りをよく見てる人だから。


「…俺も、図書委員が良かった」

「え?」

「…なんてな!もう決まったし、頑張るわ。じゃーな」

「あ、うん。ばいばい」


そう言って中山くんは
帰って行った。


『俺も、図書委員が良かったな』


もしかして、

中山くんも残念だと
少しは思ってくれたのかな…?


いやいや、それはないか。

だって中山くんは、

楽だから図書委員に
なりたかったんだもんね。


変に期待しちゃ、


─────いけない。
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