君の背中を見つめる恋
翌日の昼休み。


「………」


中山がスマホを
ポケットから取り出した。

スマホにぶら下がってる
ロケットタイプのストラップが揺れて。


それを───、ゆっくりと開いた。


中身を見つめること数秒。

カチッと閉じて、
スマホを握りしめる。

廊下に持たれかかって
天井を見上げた。


「あと、半年で帰ってくるんだろ?」

「!」


突然聞こえた声に
中山の眉間にしわが寄る。

声がする方を見た。


「……だから?」

「別に…。ただ、中山はどういうつもりで居るのかなって」

「何が?」

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