君の背中を見つめる恋
「ねぇ、これどう思う?」

「可愛い!夕里なら似合うと思う」


机にファッション雑誌を広げて、

香乃たちがお菓子を食べながら
会話してると……


ガタン…


香乃の方へ身体を向けて
中山が座った。


「「…………」」


一瞬、中山の雰囲気が
いつもと違うように感じて。

香乃と夕里が驚いた表情で見つめる。


「……俺にもちょうだい」

「え、」

「お菓子」

「あ、どうぞ……って何かあった?」

「別に……」

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