君の背中を見つめる恋
「………」


ポリポリと
お菓子を食べる中山くんに

やっぱり違和感。

きっと何かあったんだ…


そう思った時、

「あのさ、あんたあたしのこと覚えてないの?」

夕里が口を開いた。


夕里…、まだ根に持ってたんだ…


「入学した時から華麗にスルーしてくれてるよね」

「……え?…あ、ああ!相川、だっけ?」

「…なんだ、覚えてたんだ」

「いつも仁科と一緒に居たから覚えてる」

「へぇ?香乃のことよく見てるんだね」

「まぁ、よく喋る仲だったし?」


………なんか、

夕里の言葉にトゲがあるのは
気のせい?
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