君の背中を見つめる恋
「遥人ー!」

「おー」


男子に呼ばれて
中山くんが立つと、

「お菓子さんきゅ」

それだけ話して行ってしまった。

中山くんを見届けて
あたしは視線を夕里へ。


「……夕里、なんか怒ってる?」

「だってアイツは香乃のこと泣かした奴だもん」

「!」

「ごめん。でもあたしは、普通に接していられるアイツの神経を疑う」


まぁ確かに、

普通ならこんなこと
有り得ないかもしれない。

でもあんな事がある前は
友達だった訳だし、

あたしはむしろ嬉しいけど…
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