君の背中を見つめる恋
「じゃぁ、今日は各自委員会あるからサボるなよー」


放課後。

担任の声で、

帰る支度をしていたあたしは
ハッとした。


そうだった。
今日は1回目の委員会があるんだった…


「中…「中山くん!行こ!」


中山くんに話しかけようとした時、
遮るように聞こえたのは、

植村さんの声で。


自然とあたしの視界に入る
2人の姿。


一緒に、行くんだ…

って当たり前か。
同じ委員だもんね。

そう思いながら、

あたしも立ち上がって
教室の扉に向かった。


「仁科!」

「?」

「また明日な!」

「へ?」

「へって、委員会終わったらもうそのまま解散だろ?だから、また明日」

「あ、そっか。うん、また明日!」
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