君の背中を見つめる恋
あたしの返事に
はは、と笑う中山くん。

胸が、きゅんっとした。

あたし重症だな…


わざわざ声をかけてくれたことに
こんなにも心が温かくなるなんて。

そう思いながらヒラヒラと
手を振りながら教室を出ると、


「あ、仁科さん」


声をかけられて。


「阿部くん」

「仁科さん、委員何にした?」

「あたし図書委員にしたよ。中学と同じ」

「あ、まじで?俺も図書委員!」

「ぇえ、嘘!?」


そう、あたしと阿部くんは
中学時代図書委員だった。

だからまた同じなんて
ビックリだ…


「仁科さん居るかなぁって思ってたんだよね」

「凄い偶然だね!でも知ってる人が居て良かったー」

「俺も」

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