君の背中を見つめる恋
「なんか変な感じだね」

「はは、中学でも一緒だったしねー」


阿部くんの笑う顔を見て
ふとあの昼休みの出来事が気になった。

この笑顔を見る限り
あんな雰囲気を出す人のようには

全く見えなくて。


でも、あたしから聞いていいのか
分からない……


それにこれは恐らく
中山くんも関わってることだと思うから

勝手に聞いちゃいけないよね。


「そういやさ、高校もやること一緒なのかな」

「あ、それあたしも思った。そうだったら楽だなぁって思って、図書委員選んだんだよね」

「え、そうなんだ?俺も同じこと考えてた」

「嘘ー、なんか気が合うね。あたし達」


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