君の背中を見つめる恋
スタスタと歩いてく
香乃の後ろを阿部が着いてく。


「………」


目の前を歩く香乃の背中を
見つめながら阿部の表情が、

ゆっくりと堅くなっていった…


そんなことを知らずに
香乃が図書室の扉を開けると、

中にはもう人が集まっていて。


「席ってクラス別かな?」

「…………」

「阿部くん…?」

「え、ああ、適当でいいんじゃない?あそこ開いてるし、行こ」

「う、うん」


今、一瞬だけど
阿部くんボーッとしてたよね?


なんか阿部くんも
いまいち掴めない人だな…

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