君の背中を見つめる恋
中山くんに振られたことに
ショックは隠せなくて。

言い逃げみたいな形に
なってしまったけど…


あれからすぐ
中山くんは転校して。

…今に至る。


「……なので、高校生という自覚を…」



マイクで体育館に響く
校長先生の声。

そしてあたしの隣には、
あの中山くん…


出席番号順だから
分かってはいたけど…、

隣が近すぎて。


さっきからドキドキが
治まんない。


何よりまだ頭が整理出来てない…


お願いだから早く終わって──!


あたしは下を向いて
ぎゅっと目を瞑った。

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