君の背中を見つめる恋
第2章

1.BBQ

少し日差しが強くなってきた
雲一つない晴天の中、


「ふぅ…」

香乃が震える手で
ダンボールをドサッと下ろした。


「おーい、薪足りねぇ!」

「誰か火起こしてー」


今日は1年生だけにある行事、BBQの日。

他クラスとも仲良くなるための
交流会的なものらしいけど…

準備が物凄く大変で。


あたしは食材入りのダンボールを
もう1度持ち上げた。


「……お、もっ」

「何してんの」

「!?」


ダンボールを抱えながら
ヨロヨロ歩いていると、

呆れた顔をした
中山くんに声をかけられた。

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