君の背中を見つめる恋
「さぁ、それはあたしにも分からないけど」

「ああ…、そっか」

「……香乃のこと気になる?」

「え?」


真っ直ぐと夕里が
中山の目を見る。

何かを見破られそうで
中山が思わず目をそらした。


ドキドキと脈が速くなる。

手に、汗を握った。


「中山ってさ、香乃のことどう思ってるの?どうしてそんなに香乃を気にするの?」


こんなこと、

あたしが聞いていいのか
分からないけど…

明らかに動揺してる中山が、

気になった。

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