君の背中を見つめる恋
「仁科さん、行こ」

「…あ、うん」


川の方へ歩き出す阿部くんに、

あたしは先生たちにバレないか
後ろを振り向きながら、

ヒヤヒヤしつつ着いて行った。


「わぁ、ここの川綺麗だね!透き通ってる!」

「まぁBBQ出来るくらいの所だしね。夏になったら水遊び出来るんじゃない?」

「水遊びかぁ…」


そういや、

中2の夏休みにクラスの皆と
川に遊びに行ったっけ…

皆びしょ濡れになりながら
はしゃいだなぁ。

凄く楽しかった思い出がある。

確かあたし中山くんに
川の水掛けられて、

それで……

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