私だけの王子様❤︎もう一つのシンデレラストーリー❤︎





「はい、お粥よ。私、風邪の時は…スープなのよ。風引いてると味がないからね。ほら食べて。」



そう言ってお粥を僕の膝に持ってきた藍裡ちゃん。


結構熱が出て怠くて…食欲もなかった。


だから、本当は食べたくなかったけど……


僕はせっかく作ってくれたお粥をゆっくり口にいれた。


「お…おいしい……」



口の中に広がる甘い味。

お粥じゃないみたいに甘くて美味しかった。



「当たり前よ。私が作ったんだもの」


「ハハッ…流石だな」


確かに、シンデレラはなんでも出来るって奴だったよな…

意地悪な姉たちのためにいろいろ作ったりして…




< 105 / 226 >

この作品をシェア

pagetop