私だけの王子様❤︎もう一つのシンデレラストーリー❤︎
「はい、お粥よ。私、風邪の時は…スープなのよ。風引いてると味がないからね。ほら食べて。」
そう言ってお粥を僕の膝に持ってきた藍裡ちゃん。
結構熱が出て怠くて…食欲もなかった。
だから、本当は食べたくなかったけど……
僕はせっかく作ってくれたお粥をゆっくり口にいれた。
「お…おいしい……」
口の中に広がる甘い味。
お粥じゃないみたいに甘くて美味しかった。
「当たり前よ。私が作ったんだもの」
「ハハッ…流石だな」
確かに、シンデレラはなんでも出来るって奴だったよな…
意地悪な姉たちのためにいろいろ作ったりして…