私だけの王子様❤︎もう一つのシンデレラストーリー❤︎
すると帰ってきた藍裡ちゃんはひょいっと体温計を僕から奪った
「た、高いじゃない!どうしたのよ……もう!」
藍裡ちゃんは少し声を上げた。
すぐに持ってきた氷嚢を僕のおでこに載せた
ヒヤッと冷たい感じがして…
「ほら、クスリ飲みなさい」
僕は言われるままに薬を飲んだ。
それから、藍裡ちゃんはタオルを氷水に浸けて僕の手や首を優しく拭いてくれた。
何度も何度も拭いてくれて…
僕は思わず笑みがこぼれた。
すると藍裡ちゃんは僕にニコッと笑いかえした。