私だけの王子様❤︎もう一つのシンデレラストーリー❤︎
可愛すぎる
ー五月Sideー
「そういえば、来週だったよな?パーティー」
晴人が頭の後ろで腕を組みながら思い出したようにそう口にした。
「だから、さっきからそうだって言ってんじゃん?」
僕が声をあげる晴人は「ハハっ」と笑った。
「いや〜なんか上の空なんだよなぁ」
「上の空??らしくないね。ていうか、何で遅刻したんだよ、今日」
「寝坊〜あはは」
あぁ…呆れた。
僕は鞄を持ってドアの方に向かった。
ドアに手を掛けて開けようとするが、開ける前にドアは一人でガラッと開いた。
「わっ!!」
僕が驚いて手を引っ込めると、僕の目の前に現れた萩中が珍しそうなものを見るような目で見つめてきた。