私だけの王子様❤︎もう一つのシンデレラストーリー❤︎
私は真っ赤になっている織絵を見つめながら「はぁ…」とため息をついた。
「…想像しないわよ。あんたがそんなこと言わなければ」
「あ…うん…あ、そ、うだよね?うん…あはは」
織絵はそう言いながら苦笑いした。
自分を落ち着かせるためかジュースをゆっくり飲んだ。
ゴクリと音を立ててジュースを飲み込むと「はぁ…」とため息をついた。
「落ち着いた?」
「うん…ごめんね。ちょっと、思い出しちゃって…」
「うん。大丈夫」
「なんか…大好きな人とあんなことが出来たって思うと…嬉しくってさ?だって…ずっと夢見てたから。晴人と共に処女を捨てられて…本当に良かったって思ってる。これほど嬉しいことはないよ……」
織絵は爽やかな笑顔でそう言った。
その時の織絵は…いつもと違った。
どう違ったかっていうと…あまり上手く言えないんだけど…幸せそうなそんな感じ。