私だけの王子様❤︎もう一つのシンデレラストーリー❤︎
お父さんは私が10歳になってからすぐに家を出た。
正しくは…私の2つとし上のまた、別のお姉ちゃんは連れて出て行った。
体の弱いお母さんと喑字お姉ちゃんと私をおいて……。
お母さんは元から体が弱いからいつも寝込んでばかりで……。
だから家のことは私と喑字お姉ちゃんがしていた。
でも、その時はちょうどお姉ちゃん、受験生で…結構大変な時期で…家の仕事は私がしていた。
めんど臭かったけど、その後に…お母さんからご褒美をもらったんだ。
それが、ガラスの靴。
それは、本物のガラスじゃなくて、プラスチック製だった。
本物のガラスだと割れちゃうからね。
オマケにその靴はヒールで、大きめに作ってくれた。
大きくなったら履いてねことで…
それを履けるようになったのは、つい去年のことだった
始めてもらったオシャレで綺麗な靴は私のお気に入りとなり、しばらくして亡くなってしまった体の弱い大好きなお母さんの形見となった。