私だけの王子様❤︎もう一つのシンデレラストーリー❤︎



それは6年前だった。

みんなは親切のつもりでいろいろ気遣ってくれた。


「え…それはそれでいいんじゃ…」

「ううん……。それが嫌だったの。私のためにそんなことする必要はないのよ。自分のお金だもの。自分のために使わないとダメでしょ?」


私がそういうと三橋くんは少し驚いた顔つきになった。


「な…どうしたの?」

「………いや…藍裡ちゃんもすごく優しいんだなって…」

「へぇっ!?」



私はサラッと恥ずかしいことを言われて顔が沸騰した。

りんごのように赤くなってるって自分でもわかってぱっと顔をそらした。


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