君ともう一度~入れ替わってから知った気持ち~

入学式の日から数日経った頃、美由希に話しかけられて、友達になれた。

小倉も、頑張って自分から話しかけて、仲の良い友達が出来たみたい。


まだ席が隣だった私と小倉は、友達が出来たことを報告し合ってから、さらにたくさんの話をするようになった。

“昨日のお笑い番組見た?”とか、
“数学難しくない!?”とか、

本当に普通の会話だけど、私にはその時間がとても幸せだった。


その間も、好きな気持ちは止まらなくて、どんどん大きくなっていった。


恋愛経験豊富な美由希に相談すると、

「告白してみなよ!こななら絶対いけるよ!だって、小倉がこな以外の女子と話してるの、見たことないもん!」


と、キラキラした目で言ってくれた。


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