君ともう一度~入れ替わってから知った気持ち~

確かに私も、小倉が私以外の女子と話してるのを見たことがなかったから、もしかしたら私に気があるのかも、って思ってた。

だから、少しの期待を持って、告白してみることにした。


私は吹奏楽部で小倉はバスケ部だから、告白の定番の放課後じゃなくて、普通の休み時間に。

さすがに教室では言いにくいから、ひとけのない階段の踊場に呼び出した。


中学校に入ってすぐに、初めての恋をして自分から告白するなんて、考えたこともなかった。

自分が一番びっくりしてる。


今、こうして小倉を待っている時間は、とても長く感じるし緊張で押しつぶされそうになっているけど…

やっぱり後悔したくないから、ダメもとで頑張ろう!

と思い、自分にエールを送りながら小倉を待った。


そして、少しすると小倉がやってきた。


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