君ともう一度~入れ替わってから知った気持ち~

「まーちゃん?あの…私と桜木って、どんな関係だと思ってる?」

「…それ言わせる?ひどいなぁ…」


うん。
完全に誤解してる!


「言っとくけど私、桜木と付き合ってないよ?」

「……やっぱり、まながこんなこと言ったから…ごめん…。でも、遠慮しないでね?別れちゃだめだよ?」

「いや、本気で付き合ってないよ!…確かに、桜木に告白はされたけど、私は翔磨が好きだから、断ったよ」

「…本当に?」


さっきまでの、溢れそうだった涙はどこかへ飛んでいったのか、あっという間に笑顔になったまーちゃん。

やっぱりまーちゃんには、優しい笑顔が一番似合うね。


「本当だよ。だから私、まーちゃんのこと応援するね!」

「ありがとう、こーちゃん!まな、諦めるずに頑張ってみるね!」

「うん!」


気まずくなってた私達だけど、元に戻れて本当に良かった。

優しい同士の桜木とまーちゃんなら、きっと上手くいくと思う。


私は桜木の気持ちに応えられなかったけど、その分桜木には幸せになってもらいたい。

もちろん、大好きなまーちゃんにも。


だって2人は、私の大切な友達だからね!


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