君ともう一度~入れ替わってから知った気持ち~

りんご飴を買ってもらったり、弟の草太と射的で対決したりして、4人で楽しく回ってた。


周りを見れば、私みたいに家族と来ている人もいれば、友達と来ている人もいた。

でも、一番多いのはやっぱり恋人同士。


私も翔磨と、こんな風に手をつないで笑いあいながら、一回ぐらいデートしたかったなぁ…なんて考えてた、その時。


“ドンッ!”


……いたたたたっ

誰かと思いっきりぶつかっちゃったみたい…。


「ごめんなさい!大丈夫ですか!?」

ぶつかってきた人が謝ってきたから、返事をしようと顔を上げたら…


「…大丈夫ですよ。……って、え!?しょ、翔…磨!?」

なんと、翔磨だったのだ。


「…えっ!?こ…な…?…ごめん、大丈夫?」

「…大丈夫だよ!…翔磨も来てたんだね!」


2人とも驚いていたし、近くに家族もいるけど、せっかく会ったんだし、ちょっと話したかったから、必死に話題を探した。


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