君ともう一度~入れ替わってから知った気持ち~
6時半ぐらいからお祭りに来て、もう一時間以上は歩いてる。
いろいろ食べてはいたけど、わたあめとか冷凍イチゴとか、お腹にたまらないような物ばっかりだったし。
そりゃ、お腹空くよね!うん。
翔磨なんて、全然食べてなかったみたいだし。
…ということで、私達は近くにあった“たこ焼き”の匂いに惹かれて、1つずつ買った。
本当は、座ってゆっくり食べたかったけど、人が多すぎて座る場所なんてない。
だから、仕方なく歩きながら。
それにしても、このたこ焼き。
ホカホカの生地とプリプリのたこが合ってて、めちゃくちゃおいしいな。
翔磨もおいしいって思ってるかな?
そう思って隣を見てみると…
たこ焼きの上にかかっていたソースが、翔磨の着ているTシャツにべっとり。
「うわー、結構付いてるね…。大丈夫?」
「うん…やっちゃったー」
そう言って、テヘッと笑った翔磨。
女の子みたいだな…。