君ともう一度~入れ替わってから知った気持ち~
*大忙しな実行委員
「えー!なにそれっ!意味わかんない!」
いろいろあった夏休みも終わり、今日から二学期。
今は学校の帰り道で、お互い部活もないから、このまま美由希の家に行くんだ。
美由希に花火大会のことを報告すると、私に共感してくれた。
「ほんと意味わかんないよねっ!」
「うん!こな、意味不明だよ!」
「だよね!…って、私!?」
「そうだよ、こなだよ!他に誰がいるの!?」
…うそーん。
意味わかんないのは、翔磨じゃなくて私!?
「えー!なんで!?」
「怒って逃げるからでしょ」
私はあの後、家の方に向かって一目散に走った。
冷静になって考えてみれば、変にお祭りをうろうろするより、家に帰っておけば良かったんだ。
あの時は、そんなのも思い付かないぐらい、翔磨といられることが嬉しかったんだな。
家に着いたら家族がいて、普通に「おかえり」って言われた。
なんでも、私と翔磨が話してるところを見て、付き合ってると思ったらしく…。
邪魔しちゃ悪い、と離れていったんだって。
それにしても、何か言ってから離れてほしかったよ…。